貿易赤字でドイツを責めないトランプ、同盟国から批判される愚行

貿易赤字では中国に次ぐ対米赤字を出しているドイツ。にも関わらず、トランプ氏の批判は中国だけでなく日本、メキシコやカナダなど、同盟国にも向いているのです。ドイツとの貿易赤字も解消しなければ、米国の衰退は止まりません。にも関わらず、ドイツは度外視すれば、同盟国から「ドイツは非難しないのか?」と不満が噴出するのも当然と言えます。「その場の思い付き」と「誤った情報」で政策を決定するトランプ氏では、同盟国の信頼を得るのは難しいでしょう。「いつ、前言撤回されるか分からない」からです。まずは対米赤字の大半を占める中国との貿易赤字を早期に解消すべきなのに、「手あたり次第」では今までの暴言から同盟国の不信感が増すばかり。歴史の通り、米国の衰退は避けられないでしょう。ちなみに、日本でもドイツ車は売れているので、トランプ氏の日本批判は的外れであり、企業努力もせずに「狭い日本で米国の高くて燃費が悪い大型車を無理やり売りつけようという傲慢さ」が原因です。「郷に入れば郷に従え」であり、この上から目線の考え方を改善しない限り、日本で米国車が売れることは永久にないでしょう。そもそも、日本は米国車に関税をかけていないので、下げようがないのです。文句を言う前に「ちゃんとマーケティングして、売れる車を持ってこい」という事ですね。
トランプ氏、日米の車貿易「不公平」 赤字解消へ協議
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12039590U7A120C1MM8000/?dg=1
トランプ政権 保護主義がリスク 日本企業トップ、期待と不安
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21H2O_R20C17A1EA2000/
米国の経常収支赤字と貿易摩擦
https://www.jcer.or.jp/column/saito/print852.html