残業規制「100時間未満」「100時間以下」の議論に何の意味がある?

これが残業規制「100時間以下」と「60時間以下」でもめているなら分かるんですが、「100時間未満」と「100時間以下」の差は誤差でしかありません。1時間でも多く残業させたい企業側と1時間でも短くしたい労組側の折衝といえば聞こえはよいのですが、政治家お得意の「単なる言葉遊び」に過ぎません。どうも論点がずれているとしか思えませんね。残業を減らす事自体が目的ではなく、作業効率を上げるために自動化・効率化を推進し、その結果として残業を減らすのが目的です。くだらない数字合わせに時間を使う暇があったら、無駄な作業や会議を減らして、作業効率をアップさせることに注力すべきでしょう。目標管理制度の実績作りのために、「会議のための会議」「会議のための資料作り」がいかに無意味か、わかっているはずですよ。「ホウ・レン・ソウ」なんかに時間と労力を費やするくらいなら、コンピュータに任せればよいのです。今時、人海戦術に頼っている先進国は日本くらいです。見せかけの議論で時間を稼いだところで、過労死が無くなるわけではありませんから、同じことを繰り返すだけです。ただでさえ日本は年間1%のペースで人口が減っていくのですから、根本的な問題を解決しない限り、近い将来、物理的な限界が必ずやってくるのです。

「残業規制100時間」で過労死合法化へ進む日本 いったい、何人の命を奪えば気が済むのか?
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/031000095/
残業規制100時間未満 過労死遺族「納得できぬ」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13H6Y_T10C17A3CC1000/?n_cid=TPRN0003
月100時間残業「強く反対」 まつりさん母がコメント
http://www.asahi.com/articles/ASK3F5VYKK3FULFA03G.html?iref=com_rnavi_arank_nr03首相にはしご外された経団連 残業上限規制の舞台裏
http://www.asahi.com/articles/ASK3F5G7XK3FULFA031.html?iref=com_alist_8_07
退勤から出勤までの間隔、11時間超 ゼンショー導入へ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13H6R_T10C17A3000000/
残業「月100時間未満」実現、企業にバトン 労使が合意、実効性確保へ罰則
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC13H0R_T10C17A3EA2000/?dg=1