我々は今、「干害にさらされている」という現実


「水害」だと明確な被害が出るので分かりやすいのですが、「干害」の場合「雨が少ないだけ」なので、「被害にあっているという自覚が乏しい」という問題があります。しかも、「干害」が長く続くと土の水分が抜けた「スポンジ状態」になるので、地盤沈下や表層崩壊が起きやすくなります。雨が降る場合も「ゲリラ豪雨」のような「極端な集中豪雨」が増えているので、被害が拡大する傾向にあります。特に、土が少ない都市部では水害が起きやすくなっており、下水から雨水が噴水のごとく噴き出す光景見たことがある人も多いでしょう。降雨量は暑い都市部に急増する傾向にあり、逆にダムがある山間部は減る傾向にあるのです。日本は台風が多いので危機感が薄いようですが、台風が発生しなくなったら雨量は半分以下になってしまいます。日本も早急に海水淡水化設備や都市部地下貯水槽の整備が急務と言えます。